フィレンツェの想い出、弦楽四重奏曲集 / Tchaikovsky

私の持っているのは同じボロディンカルテットでももっと古い録音のChandosから出ているものでRostislav Dubinsky (1st vn) Yaroslav Alexandrov (2nd vn) Dmitry Shebalin (va) Valentin Berlinsky (vc) + Genrikh Talalyan (va) Mstislav Rostropovich (vc)というメンバーのもの。旧ソ連のメロディアが原盤のものなんじゃないかと思うけど録音の日付やなんかは不明だ。チャイコフスキー弦楽四重奏曲といえばアンダンテカンタービレが有名な一番くらいしか一般的には有名ではないけど実は2・3番と変ロ長調の楽章がある。それぞれチャイコフスキーらしいメロディーの美しさは随所にあっていいんだけど、第一番と違ってやっぱりマイナーであり続ける曲にはそれなりの理由があるというか、今ひとつ単調なんだな。
弦楽六重奏のSouvenir de Florence (フィレンツェの想い出)は2番3番の弦楽四重奏曲と比べるとずっとドラマチックで私は好きだ。どこがフィレンツェ的なのかはよくわからないけど、ロシアに帰ったあとに「ロシア寒すぎ!フィレンツェの方がずっといいよ。もうやだ!」とでもいうようなやり場の無い怒りを書いたように情念のあふれる始まり方が好きです。

チャイコフスキー:弦楽四重奏曲全集
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おすすめ度の平均: 4
4 ロシア…っぽくない(笑)

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