ニーベルングの指環

Der Ring Des Nibelungen (5pc) (Box Slip)
Universal/Music/DVD (2005/10/11)

録音なら今ではわんさか出ているニーベルングの指環も映像となると普通に流通してるのはこのブーレーズ/シェローのほか、バレンボイム/クプファー、サヴァリッシュ/レーンホフ、レヴァイン/シェンクくらいですかね。NETFLIXにはブーレーズバレンボイムしかなかったのでブーレーズにしたんですね。これまでにもこの演出についてはいろいろ聞いたことがあった訳ですが、とりあえずみんな小汚い格好をしてて陰気ですね。演出というか舞台設定は、2006年においては特に斬新さは感じないなあ。当時はヴォータンがネクタイをしてるだけで革新的だったんだろうけど。
一番好きなのはやはり神々の黄昏の一番最後のブリュンヒルデの自己犠牲からフィナーレのとこなんですが、その部分はどうも音楽的にも演出的にも今ひとつ。音楽はあんまり盛り上がらないし、演出はなにやってんの?って感じだ、まあその場でみればそれなりに見られるのかもしれないけど、DVDなんかでみてしまうとちょっと滑稽だ。いわゆるワルキューレの騎行の場面もそんな感じ。でもその他のあんまり大掛かりな演出を要しないところはいいな。特にワルキューレの第3幕の終盤は音楽も含めていい。


そういえば東京の新国立劇場でやってたのはどうなったんだろう。引っ越してしまったのでワルキューレまでしかみられなかったけど、あれはとりあえず陰気ではなかったな。バカバカしいくらいの勝手な演出だったけど。

探してみるとyoutubeには3種類の指環のフィナーレがあった。バレンボイムのが音楽は盛り上がるけど最後の最後の演出が気に入らない。サヴァリッシュのはよくわからん。ラインの乙女も世界を浄化する炎も出てこない。レヴァインのがみてみたいなあ。

ブーレーズ/シェロー

バレンボイム/クプファー

サヴァリッシュ/レーンホフ