ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2009

なんか最近毎年やっているという「熱狂の日」音楽祭(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン)に行ってみた。

なんか最近Youtube Symphonyでも演奏されて通俗名曲になりつつあるヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第9番目当てで5月3日の夜10時30分からのコンサートをチョイス。会場に着くまで他の曲がバッハのヴァイオリン協奏曲2曲だとも知らなかったんだけど、終わってみたらヴァイオリン協奏曲が良すぎてヴィラ=ロボスはかすんでしまった。

えらくクネクネした感じのネマニャ・ラドゥロヴィチというソリストがすごくよかった。調べてみるとずいぶん評判のいい人みたいだけど、まったく予備知識無しで舞台に出てきたのを見た時は、正直ビジュアルでクラシック方面の地味な女子に対してアッピールしようという梶本音楽事務所の意図を想像しないでも無かった。でも弾き始めたら全然そんなんじゃなくって正直テクニックとかヴァイオリンの音そのものに圧倒されてしまった。その昔ランラン(Lang Lang)を聴いたときみたいな感じだ。

ブラジル風バッハは小編成のオケらしくキビキビしたバッハ的な演奏。個人的にはもうちょっと湿っぽい雰囲気のほうが好みなんだけど、バッハ特集というイベントの趣旨からするとこちらの方が正しい演奏だ。まあこの曲は生で演奏されるのを聴けるというだけで多少貴重感があるし。

でも結局ネマニャ君の印象ばかりが残ってしまったのでした。