They have absolutely no taste.


Yahooは死にかけているのか
Dan Kogaiにそそのかされた訳ではないんだけど、偶然にも今日これまでブラウザのデフォルトのページにしてたmy.yahoo.comをやめてgoogleのパーソナライズドホームにした。理由はbetaで公開されたmy.yahooの次のバージョンがほとんどgoogleのと同じ感じで、しかもyahooらしくもっさりしてたし、そもそもsafariでちゃんと動かなかったからだ。


それにあわせてこれまで真剣に使ったことのなかったrssリーダーも使ってみようかと思ってはてなのとかlivedoor readerとか使ってみたけど、結局これもgoogleのが断トツに使いやすかった。はてなのrssリーダーは大量の記事を流し読みするような感じでできてなさそうだし、livedoor readerはできることはgoogleのと大してかわらないと思うけど、操作の細かいところ、例えばフィードを登録してからフォルダに振り分けるとかの流れが途切れてるとかちょっとずつ使いにくい。そしてまあなんと言ってもデザインがダサイ。なんか小さい人みたいなのが走ったり寝たりするのがもうだめ。ずーっと「ようこそosamu666さん」とか表示され続けるのも信じられない。結局googleのものばかりを使うようになってしまうのも気に入らないけどそうなってしまった。


結局のところその辺のセンスのなさと言うか考え抜かれてなさみたいなのが今のapplegoogleとその他を分け隔てているものなんだろう。Geekを顧みてないというのとは違う次元の、aestheticの絶望的な差だ。そういう意味ではDan Kogaiのメールに関する議論は今ひとつ要領を得ない。Yahooは、そしてgmailも他の大部分のwebメールもいわゆるGeekを念頭において開発してる訳ではないだろうし、googleだってgeekの為にと思って文字コードを正しく判定するようにした訳ではないと思う。ただ単に、例えば日本語でメールを送った場合、中国語でメールを受け取った場合をちゃんと想像した上で、何はともあれ文字化けしたら読めなくなるという、利用者の多様な要求を理解しているというだけのことだろう。spamの処理にしても、画面上の広告ののせ方にしても、それを実現するための技術の差もあるのかもしれないけど、できるだけ利用者の邪魔にならなくする努力をしていると感じられるgoogleと、なにはともあれ広告を入れてしまうYahooやlivedoorみたいなのの差はGeek云々というより、プロダクトデザインのセンスといったところの話だろう。その辺の気分は、Steve Jobsが"The only problem with Microsoft is they just have no taste. They have absolutely no taste. What that means is, I don't mean that in a small way. I mean that in a big way." と言うのと100%同じ意味だ。